聖ドメニコ教会の、このオルガンをよく弾かせていただいているのですが、
少しずつ、他の情報収集しています。
下の写真の右にオルガンがあります。教会の中の小さなチャペルです。
大きな教会には、教会の中に、さらにこういった小さなチャペルが沢山あったりします。
教会を作ったときに、同時に小さなチャペルが作られている場合(聖ペトローニオはそう)もありますが、
ここ、聖ドメニコの左側にあるチャペルは、
ペーポリ家によって、あとから、追加されたのだそうです。
13世紀までは、教会の外に、お墓を作っていました。
力のある方が無くなると、外に、大きなお墓を作っていたので、
古い教会では、ときおり、教会の外に、大きなモニュメント、有名な方のお墓を見ることがあります。
聖ドメニコも、教会の入り口の左手に、残っています。
この中に、棺が入っている小さな建物が、お墓です。
その後、ペーポリ家は、教会の中に、お墓を作ってくれないかと、
頼んだんですね。
教会のお返事は、教会をさらに拡大するチャペルを作るならば、そこにお墓を作ってもいいよ、ということで、
交換条件だったんです。
そして、ペーポリ家は、一つ二つと、何個も、聖ドメニコ教会の内部、左手の奥から、チャペルを作っていきました。
この写真は、一番奥に並ぶ三つ目のチャペルにある、大きなお墓です。
さらに、四つ、五つ、六つと作って、
さらには、作った小さなチャペルを壊して、さらに大きなチャペルにしたり、
そして、最後に作り出したのが、
このオルガンのあるチャペルです。
残念ながら、ペーポリ家によるこのチャペルの建設は終了しなかったようで、
その100年後くらいに、グイドッティ家がその建設の続きを行って、作られました。
どのチャペルも内装はその後、かなり改修されているので、その当時を見ることはできませんが、
教会を出て、これらのチャペルを外から見ると、
14世紀当時のものが残っているのを見ることができます!!素晴らしいですね♡
オルガンと、バルコニー、これらは18世紀に追加されたものらしいです。
このオルガンは、古いわけではありませんが、
繊細なタッチの鍵盤で、18世紀のものとしては珍しい、
とても素敵なオルガンです。