

オルガンは、建てる(Build)



教会が閉鎖されたり、壊れて使えなくなったオルガンが売りに出されてたりしていることもあるようですが、
その場に合わせて、最善になるように作られている訳です
作った人が凄い人である程、本来の場所にあるのが相応しい。
絵画も、そうですよね、美術館に運ばれてしまったのは、ちょっと雰囲気違う。
そして、教会の場所、音響が教会ごと結構違う。
オルガン向けでない場合もあるけど、
オルガンに良いのは、そのままの音をクリアなまま、内部に届けてくれる環境

ドイツなどでは、教会の音響の影響で、オルガンの風圧を高めにしないといけない傾向があるというのを聞いたことが有りますが、
あんまり理想ではないですね〜
オルガンの風圧は、このくらいのオルガンなら、この程度っていう指針があるらしいんですけど、
教会によって違うじゃん
と思うわけです

いまこのオルガンは、調節器とふいごの破損でモーター直結の風圧になってたのを直して、
風圧が高すぎて鳴らない古いパイプすらあった、
重しを調整して、良くなる状態にしてみたら、
風圧33mmH2O
値だけ聞いて一般的指針からすると低過ぎる、という意見もあるんですが、
教会の中ではとてもクリアに、綺麗に音が聴こえるんです
演奏者よりも、鮮明に聴こえているんじゃないかと思うくらいな!
教会の構造がとても良いのです。
オルガンの音は上に上がり、きれいに教会の内部に降りてきます。物理的距離が近い方が聴こえるとかでもなく、少し下がったくらいの方が聴こえるくらいです。
先日、スイスから来たオルガニストと教授は、とても綺麗な音色だと言ってくれました

演奏側からしても、近くでうるさくない音量は、より良い演奏に繋がります
(小さめオルガンは、小さいながらも馬力を出させるためか、近くで聴くと煩いものが多いです、そんなんで最善の演奏なんて出来ないですからね)
他のオルガンにも、高すぎない、適切な風圧の設定を推奨したい。
(音響が良くない教会は無理かも、音楽用に使わない方がいいのかもね)
