スペインの音楽を、ここのところ、いろいろ弾いてます。
スペインの(現在)最古!!の鍵盤用の楽譜の中の一曲です。
オルガン、クラヴィコード向けのような感じです。
作曲家Gonzalo de Baena (ゴンサロ・デ・バエナ)1476,-80 – after1540)
Ave Maria Stella アヴェ・マリア・ステッラ
古い楽譜(鍵盤用)Intavolaturaで書かれている画像とともに、流れてます。
なんとなく読めないこともないですが、すぐには全部わからないです。
オリジナルの楽譜は、IMSLPに有ります。 Gonzalo de Baena: Arte Novamente Inventada pera Aprender a Tanger, Lisboa 1540
https://imslp.org/wiki/Arte_novamente_inventada_para_aprender_a_tanger_(Baena%2C_Gonzalo_de)
残念ながら、2012年に出版された本(おそらく現代楽譜が入ってます)は、すでにSold out
Opacで検索しても、イタリアの公的図書館には有りませんでしたが、
スペインの図書館を見ると、2-3冊あり、、マドリッドまで行くのか?!
図書館だと、図書館同士の交流が可能に違いないと、
ボローニャ音楽院の図書館に聞きに行き、そこで進められたボローニャ大学の音楽学の図書館へ行き、
そしたら、スタッフさんが、フィレンツェのプライベート図書館に1冊あることを、見つけてくれました!!
Berenson library
ベレンソンさん、というアメリカ人が購入した邸宅i tatti イ タッティ(塀に囲まれているようなある一角)
にある私立図書館で、ルネサンス全般を専門としている図書館で、
現在は、ハーバード大学と提携しているようです。
http://itatti.harvard.edu/
学生や研究者には、無料で開放されていて、申請をすれば、入れてくれます。
有難いです。
この素晴らしい図書館については、
数日前の記事に、もう少し詳しく書いてあります。
アメリカ人は、イタリアの文化の価値を分かっているんですね。
なので、楽譜の出版もたくさんされています。
とはいえ、欧州の人から見ると、アメリカ人の版は、、質は、、どうなの?と疑問視されてもいますが、
それでも、唯一の版であったり、大きな功績であることは、間違いなし。
また、イタリアやスペインの版は、残念ながら印刷が継続されてないことが多くて、、
せっかく良い楽譜でも入手困難なのに対して、
アメリカの版は、継続して印刷してくれています。
フェラーラにも、アメリカ人の教授が寄贈したルネサンス時期の楽譜がそれなりにある図書館があるそうです。
そのうち行ってみたいです。
クラヴィコード